めざせ北緯38度線!自分のバイクで行く韓国縦断10日間 添乗レポ(その3)

めざせ北緯38度線!自分のバイクで行く韓国縦断10日間 添乗レポ(その3)

今回の韓国縦断ツーのハイライト、韓国最北端を目指します。すでに北緯38度線を越えるミッションはクリアしました。本日は北朝鮮が見える統一展望台を目指します。さて、どこまで行けるのか?

ソクチョの町を出てしばらくは一般車両もたくさんいましたが、1時間も走ると周囲に家はなくなり、車も全然見かけなくなります。国境が近づいてきたんだな、という感じです。

アジアハイウェイ6号線の看板。そしてDMZ(非武装地帯)の看板が見えてきました。

アジアハイウェイ6号線の起点は釜山。北朝鮮からロシア、中国、カザフスタンと走って再びロシアに入り、ベラルーシが終点となる道だそうです。いつの日か、全線を観光として走破できる日が来るのでしょうか?

DMZ地帯に入境するための申告所。ここで申請書に記入し、入場料金を支払って許可スタンプをもらいます。バイクで来れるのはここまで。車に乗り換えて、北朝鮮が見える高城統一展望台に向かいます。

検問所には銃を持った兵士がいましたが、その他のエリアは特にピリピリした雰囲気はありませんでした。軽食コーナーやお土産店が並び、すっかり観光ムード。北朝鮮の切手や紙幣がお土産で売ってました。

さきほどの申告所から約10分。とうとう韓国最北の地へやってきました!

高城統一展望台です。

眼下に広がるDMZ非武装地帯。その向こうは北朝鮮。鉄道の線路と高速道路は繋がっています。

DMZ博物館も見学。右の写真は北朝鮮に向けて設置されている巨大拡声器のレプリカ。本物は北側向いて建てられています。

ランチは最北の町でビュッフェ式韓国定食。

ソクチョに戻る途中、たまたま李承晩初代韓国大統領の別荘を発見。立ち寄ってみました。

驚くべきことに、すぐ近くには金日成の別荘もありました。南北分断する前の金日成一族のリゾート保養所だったようです。幼少期の金日成の写真なども展示。

ソクチョに戻ってきました。固定されたワイヤーを人力で引っ張って進む「ケッペ」と呼ばれる渡し舟がありました。

もちろん乗りました(笑) 観光客もワイヤー引きを体験することができます。

ケッペが発着する小さな島はアバイ村と呼ばれ、 韓国戦争の際に北から下ってきた避難民たちが定住して村が形成された所 です。アバイとは北朝鮮方言で「男」を意味するそうです。北朝鮮料理の店が並んでいます。

ガイドさんの勧めで注文してもらいました。イカや動物の腸に米や肉など様々な具材を詰め込んだ「スンデ」と呼ばれる料理をいただきました。お酒はマッコリ。

お店の看板。本土ではあまり見かけない料理の写真が並んでいます。

アバイ村からホテルまで夕食後の散歩を兼ねて歩いてみました。小さな漁港の町と思っていたら、高層マンションも立ち並び、意外と大都会。

韓国ツーリングも折り返しです。明日からは海岸線を離れ、韓国中央山地を南下していきます。(つづく)