3タコ海外ツー企画 ベスパで走るイタリアの小さな町 添乗レポ(その3)

3タコ海外ツー企画 ベスパで走るイタリアの小さな町 添乗レポ(その3)

ベスパツーリング2日目。イタリアの朝はエスプレッソで始まります。ホテルに朝食ビュッフェがあり、もちろんコーヒーも提供されるのですが、やっぱり町のカフェBARでエスプレッソを飲みたい。そこで朝の散歩はホテルから徒歩5分のバスターミナルにあるBARへ。地元のおじさんたちが(圧倒的にオジサン率高い!)エスプレッソを注文し、ガチャリとコインをカウンターに置く。するとガチャリと小さな小さなエスプレッソが出てくる。そしてクイっと飲み干し、あっと言う間に店を出ていく。スタッフとおはよう、元気かね?くらいの挨拶だけ交わして仕事に出ていく。次から次へと地元の人がやってきて、スタッフと挨拶を交わしてすぐに出ていく。そんな風景。

ホテルの駐輪場にレンタルバイクのステッカーを貼ったベスパが10台も止めてあるから、一般のお客様からこのホテルでレンタル貸し出しをやってると思われて「あのバイクはここで借りれるのか?」という問合せをたくさん受けたそうです。

さて、この町「ヴィテルボ」も立派な城壁に囲まれた観光都市。町を出る前に、中央広場とカテドラルを見学してから出発。昼は観光客でにぎわっているであろう中央広場も、早朝はガラガラでした。

この写真は昨年の「かなえADVさんと走るベスパツーリング」。昨年、たまたま見つけた「鋼鉄ジーグ」の壁画。帰国後、調べてみると、この地方に住む住人たちが「町おこしの一環になれば」と、いろんな日本アニメの壁画を書き残しているという記事を見つけました。その中に「ルパン三世」があり、「これは見たい!」ということで本日のミッションは「ルパンを探せ!」という掛け声でスタートしました。

目的の町に着くまえに、いきなり「アルプスの少女ハイジ」を発見!

ペーターとオンジ、ヨーゼフもいました🤣「Vetriolo」という町の入り口です。昨年も同じ道を走ったはずなのに、気がつきませんでした。町のカフェのスタッフにルパンの画像を見せて「この壁画はどこにあるか知ってますか?」と聞いたら「谷を挟んで向こうの”Castel Cellesi”にあるよ」と教えてくれた。「鋼鉄ジーグ」の壁画があった町だ。やっぱりあそこにあるのか。では、と走りだそうとしたら

そのカフェのすぐ隣の壁には「釣りキチ三平」があるじゃないですか!「つづく」と描かれてるし(笑)

地元のお爺さんと子供たちが遊ぶ公園の奥の倉庫には「キャプテン翼」が!期待が高まります。

そして次に訪れたのは「Civitella D’agliano」。幹線道路からけっこう外れた場所にあるので、イタリア人もなかなか訪れることがないと思います。ひっそりした町なんですが、めちゃくちゃ絵になる町です。

どこにカメラを向けても絵になる。そして、ベスパだからこそ訪れることができる町。石畳の道はけっこう急斜面。大型バイクはちょっと大変です。

どんな小さな町にも町の中心には教会と広場があり、町によっては地形を生かして、小さいながらも城塞都市を形作っているのが特徴です。

すぐ隣の町「San Michele In Teverina」。小さな石造りの橋を渡ると教会があります。

そして昨年も写真を撮った「鋼鉄ジーグ」の前にやってきました。イタリアには「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」という実写版の映画があるらしく、だから鋼鉄ジーグが人気なんだ、と思っていました。が、その後、ルパンの絵もあることを知り、この町のどこかにある!と小さな町の隅から隅まで走ってみると・・・

ありました!やっと発見。なんとなくカリオストロの城の一幕のような場面。不二子ちゃんはちょっと違うような気もしますが🤣フィアット500もなんか変。でもまぎれもなくルパンです。

ミッション・コンプリートしました!

ルパンと鋼鉄ジーグの壁画がある町「Castel Cellesi」はこんな風景。町の中にカフェが1つしかないような静かな町です。

壁画の町にサヨナラして、のどかな田園風景の中を北に向かいます。

そして「崩れ行く都市」として有名な「Civita di Bagnoregio」。ここはかなり手前にバイクを置いて、30分ほど歩いて行きます。

最後は登山なみの上り坂がちょっとキツイですが、上り切ると天空の世界のような、絵本みたいな可愛い町が待っています。

ランチはオープンテラスのレストランで「パッケリ」と呼ばれる極太のパスタをいただきました。

Civitaの町を出て、本日の宿泊地、オルビエトに向かいます。途中、ヒマワリ畑がありましたが、残念ながら萎れてました((+_+))あと3日ほど早ければ元気なヒマワリ畑だったかも。

そしてやってきました!展望台の向こうに見えるのは城塞都市「オルビエト」。今まで見てきた町と比べるとかなり大都会!

町の中心に立つドーモのファサード(正面の飾り)が夕日を受けてキラキラの光っていました。格が違う!というオーラが迫ってくるような感じです。

旧市街のホテルはバイクが止められないので、町の外側の郊外のホテルにチェックイン。夕食はホテルから歩いてすぐの、地元住民のための小さなピッツェリア。ガラスケースの中には切り売りの様々なピザがあります。急ぎの人は、これを一切れずつ頼んで食べ歩きしていきますが、もちろん焼きたてもオーダーできます。

店の名前はアンドロメダ。ピザのメニューは「アンドロメダ」を筆頭に、シリウス、カシオペア、ペガサスなどスペシャルメニューが並び、銀河の旅にでるような気分?もちろんマルゲリータとかクアトロ・フロマージュとか定番もあります。

皆でいろんなピザをシェアしていただきました。

二次会は町のロータリー交差点に面した小さなBARへ。観光客が全然いない、地元の人向けのピッツェリアからBARへのハシゴ。料金も観光客向けの店の半額以下。町の中心のホテルも良いですが、住宅地の中のホテルに泊まるのもいい感じです。

本日の走行距離はわずか80km。でも、めちゃくちゃ中身の濃い1日でした。明日はローマに戻ります。明日もいい天気になりますように。

(つづく)