BMWで走るヨーロッパ・アルプス 貸切ツーリング添乗レポ(その4)

BMWで走るヨーロッパ・アルプス 貸切ツーリング添乗レポ(その4)

ツーリング4日目。イタリア北部の小さな町、キアベンナを出発し、スイスに向かってスプルガ峠を上っていきます。眺めの良い湖でちょっと休憩。そこで事件は発生しました・・・

なんと、サポートカーをパンクさせてしまいました。よりによってこんな山の中で。ただの山ではないのです。軽トラさえ大変なヘアピンカーブを延々と登ってきて、あと少しでスイス国境という場所。昨日のステルビオなどと違ってマイナーな峠。バイク用のパンク修理キットや空気ポンプは携帯していましたが、裂けるような傷だったため修理は不可。最近のレンタカーにはスペアタイヤも積んでおらず、レッカーを呼ぶしかないのですが、果たしてレッカーが到着するまで何時間かかるか・・・?なんとなく、やってしまった瞬間に「ひょっとして1日仕事になるかも」という予感は的中しました。お客様だけで先に進んでもらい、添乗員なしでチェックインできるようホテルにも連絡。

最初の電話では、レンタカー屋から「レッカーと代車を手配するので、2~3時間ほど待つように」と言われました。本当に2~3時間で着くのか?信じていなかったけど、やっぱりその後、訂正の電話が入り「いつになるかわからない」という回答に・・・💦最初に電話に出た人は、もっと普通の場所と思ってたに違いない。その後、何度も電話のやりとりがあり、「代車はそこから1番ちかいレンタル営業所のベルガモ空港で用意したから、レッカー屋にそこまで連れて行ってもらうように」とのこと。ベルガモ空港?ミラノのまだ向こうではないか💦

そんなわけで、ただひたすらトラックが来るのを待つ。とても眺めのよい山の中で・・

結局、トラックが峠まで上ってきたのは夕方の7時半。「ボナ・セーラ!コメースタ!大変だったな~アミーゴ!」と陽気でマッチョなレッカー運転手。どんなときも陽気なイタリア人、 一気に心が救われた気がしました。 ここからは進展が早かった。山の麓のソーリコという彼らのレッカー基地まで乗せてもらう。でも、さすがにベルガモ空港までは行ってくれない。「この町にいる俺の友達がタクシー屋やってるから大丈夫だ、お客様の荷物も全部乗せられるビッグ・タクシーだからノープロブレムだぜアミーゴ、グラッチェ、プレーゴ」ということで、レッカー基地に着いたらすでにタクシーがスタンバイしていました。

レンタカー屋の閉店時間ギリギリでベルガモ空港到着。レンタカー屋で新しい代車の鍵を受け取り、荷物を積みかえた時点で夜の23時。お客様が泊っているのはスイスのインターラーケン。ここから約300km。深夜のミラノを通過し、ひたすら高速道路をスイスへ!最後は高速を降りてスステン峠を越えて、なんとか朝までにインターラーケン到着。荷物を全部サポートカーに積んだ状態だったため、お客様の丸1日、着替えもなく充電機器もない状態にさせてしまったのですが、皆様に暖かく迎えていただき、感謝しかありません。

そしてこの日はインターラーケンで中休み。登山鉄道でユングフラウに向かいます。朝、インターラーケンを出発するときは雨が降ってきましたが、少し山を登り始めると晴れてきました!

電車を乗り換え、乗り換え、いよいよヨーロッパ鉄道最高地点の3,454m地点へ!

最初は真っ白だったユングフラウヨッホ、しばらく待ってると晴れてきました!アレッチ氷河をバックに全員で記念撮影!

下りは昨年開通したばかりの、最新のケーブルカー「アイガー・エクスプレス」にも乗車。

お客様にご迷惑をおかけしたインターラーケンでしたが、なんとか無事にツアー行程をこなすことができました。ありがとうございました。ヨーロッパツーリング、まだまだ続きます。