自分のバイクで走る韓国ツーリング~添乗レポート(1)

自分のバイクで走る韓国ツーリング~添乗レポート(1)

4月29日午後3時。雨の下関国際フェリーターミナルに集合。搭乗手続き開始です。関釜フェリーで行く!自分のバイクで走る韓国ツーリング、いよいよ出発。

下関には我々とは別に、ハーレーのグループもいました。彼らは韓国人グループで、2週間ほど九州一周ツーリングを楽しんでいたそうです。日本人が日本のナンバーで韓国を走れるように、韓国人も韓国ナンバーのまま、日本を走れるのです。次回、阿蘇のツーリングライダーのナンバーをチェックしてみてください。意外と韓国ナンバーがたくさん走ってるのを見かけるかもしれません。

雨雲は夜中のうちに過ぎ去り、玄界灘から上る見事な朝日を拝むことができました。釜山港大橋をくぐり、いよいよ釜山に上陸です。

人間の入国審査はすぐに終わるのですが、バイクの通関にやっぱり時間がかかりました。自転車は手荷物としてフリーで持ち込めますが、エンジンのついたバイクや車は「輸入」と見なされ、本来は高い関税がかかります。旅行中のため、一時的に関税を免除するための手続きと、韓国内を走るための自賠責保険、任意保険加入手続きなどを、現地ガイドに手伝ってもらいながら進めます。バイクに跨り、出発できるようになったのは10時15分。2時間以上も手続きに時間がかかってしまいました。

さて、いよいよツーリング開始です。釜山近郊の海岸線には、ビジネス・リゾート都市ヘウンデ(海雲台)や景勝地・五六島などもあるんですが、前回の下見ツーのときに、このあたりを周遊してたらとても今日のホテルまで辿り着けないことが判明。釜山市内は、まっすぐ北上、とにかく蔚山近郊までは最短ルートを選んで進みました。

蔚山を過ぎたあたりでランチタイム。海岸線には観光客向けの海鮮料理屋が並んでいたんですが、ちょうどこの日が日曜日で、まるで湘南海岸みたいな混雑ぶり!延々と続くビーチも、テントがびっしりと立ち、ああ、韓国人もビーチが好きなんだなぁと実感しました。そんな観光エリアを過ぎて、のどかな港町にふと現れたローカル食堂の看板。スンドゥブ専門店でした。専門店の名に偽りなく、店内にメニューなどなく、スンドゥブしかありません!という、いきなりハードボイルドな店を選んでしまいました。味はさすが専門店。けっこう旨かったです。

しばらく走ると・・・なんと日本語で横断幕が!町の観光課が私たちのためにわざわざ、横断幕を作ってくれました。しかも、ここだけではなく、市内5か所くらいに設置してあるそうです。

ガイドさんの実の姉妹や親戚一同による、歓迎のお茶会に招かれました。民族衣装チマチョゴリでのお出迎え、感動です。

本日の宿泊地・浦項(ポハン)の少し手前、九龍浦は大阪の「かに道楽」もびっくりの看板を掲げる店が連なります。その裏手には、ひっそりと日本人家屋が残されているエリアがあります。ちょっとした観光地となっていて、和服や着物をレンタルして歩く韓国人観光客も多いです。

韓国最東端の地、虎尾串日の出公園。虎尾串(ホミゴッ)と読みます。日の出の名所で、初日の出には何万人もの韓国人が訪れるようです。今、賀曽利さんの韓国ツーリング紀行文を読み返すと、厳密にはここが最東端ではなく、本当の最東端はもう少し南の名もなき土地のようだ・・と書かれていますが、我々はここを「最東端の地」と呼ぶことにしました(笑)

ホテルにチェックインし、もちろん夜は市場に蟹を食べに行きました!日本海(こちらでは東海)のズワイガニです。浦項は韓国の三大蟹漁港のひとつだそうで、蟹のシーズンは11月~5月。GWはギリギリ、間に合いました。スチームして食べるのがこちらの一般的な食べ方だそうです。一人前約5,000円ほど。蟹だけでお腹いっぱいです。ガイドさんの勧めで、シメは蟹汁のオジヤを作ってもらいました。

充実した韓国ツーリング1日目でした!ツアーレポートはまだまだ続きます!