ウズベキスタン視察報告(前編)
ウズベキスタンのバイクツアーを実現するにあたり、現地手配会社と打ち合わせのため弾丸日程で視察の旅に行ってきました。ウズベキスタンにはバイクツアーを実施する旅行会社がなく、また、レンタルバイク店もないため、これまでウズベキスタン国内で完結するバイクツアーはありませんでした。カザフスタンを起点としてウズベキスタン、トルクメニスタンへと旅する壮大なシルクロード・バイクツアーはありましたが、どうしても日程が長くなります。短期間でもっと気軽にシルクロードの旅を楽しめるツアーはできないかと、新しい試みです。
福岡空港からアシアナ航空利用、仁川経由でタシケントへ。到着すると夜の8時過ぎ。
空港からタクシーでホテルへ。ウズベキスタンはかつては旧ソ連の構成国。ソ連時代に建設された、社会主義っぽい空気満点の巨大ホテルに泊まってみました。建物も施設も古いですが、それなりの風格と歴史が感じられ、いい感じです。
ホテルチェックインして外に出る頃は22:30くらい。すでに周辺はひっそりしています。レストランは見つからなかったですが、キオスクのようなハンバーガー店を発見。とりあえず、初日の夕ご飯はこれで済まします。
大きなホテルですので、ホテルにはレストランがあるのですが、この日は大宴会の会場となっていました。ホテルのBARでビール1本だけ買って、静かに部屋食。焼きそばパンみたいにスパが挟まれたホットドッグでした。
ホテルの目の前にウズベキスタンの英雄、アミール・ティムール像。この像が立つ広場は元々トルキスタン総督府前の公園であり、トルキスタン総督のコンスタンティン・フォン・カウマンの銅像が建てられていました。その後この銅像からソ連国旗に描かれた「鎌とハンマー」のモニュメントに建て替えられ、さらにレーニン像、スターリン象、マルクス象と、作っては破壊され、作っては破壊される歴史を辿り、1991年にウズベキスタンとしてソ連から独立して現在のティムール像になったそうです。
さて、現地スタッフと打ち合わせです。バイクは中国製LIFAN200が準備されていました。シート高も低く、女性でも安心、エンジンも滑らか。かつては中国製バイクというだけで、すぐに壊れる、故障するイメージが強かったですが、さすがに近年は改善され、よく走ります。
日程やルートの打ち合わせを終え、市内見学。まずは広場周辺の博物館や歴史的建造物から。
昨夜の夕食はたまたまホットドッグでしたが、今風のお洒落なホットドッグ屋台もたくさん発見。
地下鉄で郊外にも足を延ばす。地下鉄の駅はまるで美術館みたいな装飾。これはモスクワの地下鉄も同じ。ただ、旧ソ連圏の国の地下鉄は、いざというとき核シェルターとしても使えるように、めちゃくちゃ深い場所に建設されていることが多いのですが、タシケントの地下鉄は普通の深さでした。
車両はちょっとレトロ。レディファーストが浸透しているのか、男性が立って女性が座る、という習慣があるみたいです。
地下鉄で向かったのは、ウズベキスタン最大の市場チョルスーバザール。何はともあれ、ウズベキスタン人の国民食とも言われる「プロウ」をいただきました。ピラフの源流にもなったと言われる伝統料理。
レンタルバイク店がないと書きましたが、そもそもバイクが全然走っていません。ただ、市場ではこのようなトライクをよく見かけました。トライク型のトラックはアジア各国で見かけますが、これはエンジンではなく電気っぽいです。
市場の北側にあるハズラティ・イマームモスクにも行ってみた。地元の女子高生の遠足でしょうか?記念写真を撮ってるグループが多かったです。
このような食品スーパーはそこら中にあり、飲み物やちょっとした食べ物にはまったく困りません。ただ、お酒を売ってる店はめったになく、探すのに苦労します。さすがイスラム教の国。
明日はサマルカンドに移動します。(つづく)