天空の駅のラピュタ~可部線廃線跡ツーリング(その1)

最近は「乗りテツ」とか「撮りテツ」とかやたら分類されてしまいますが、廃線跡巡礼もそんな鉄道マニアな世界の一つです。廃線跡にはなんともいえないロマンを感じるものです。今回は広島郊外の可部線廃線跡を訪ねてみました。

今回の旅のスタートは、可部線の終点だった三段峡駅です。駅舎のような建物は駅舎ではなく、解体後に建てられた安芸太田町の交流会館。その横に、わずかに鉄路が残されています。三段峡観光の駐車場付近には鉄路跡やトンネルも確認できます。2003年12月1日に廃止されました。

実はこの線路は日本海側まで繋がる予定でした。芸北、波佐、旭、今福、そして浜田駅に繋がる予定だった「今福鉄道広浜線」。建設途中で廃止となったため、島根県側にも橋脚などの遺跡を各地に見ることができます。こちらは難易度レベル(?)も少し高いため、今回は実際に開業していた可部線区間を訪ねることにします。

Google地図に廃止になった駅跡をマーキングしてみました。廃止区間は21駅あります。ほぼ、国道191号線に並行していますので、廃線跡ツー初心者向きですが、けっこうな数です(笑)

三段峡駅を出発し、最初の駅は戸河内駅。役場前の広場になっていて、現在はバス停としても使われています。

土居駅。この辺りから天空の駅・可部線が始まります。今も駅の待合室とホーム、国道191号線を跨ぐ鉄橋が残っています。

191号線から少し外れて186号側に移動した場所にある筒賀駅跡。手前の舗装された広場はかつての駅前ロータリー、駅は階段を上った上にあったようです。駅があった場所は公園になっています。

戸河内インターのすぐ近くにある上殿駅跡。ここも鉄路、ホームともに撤去されて、はっきりと駅の名残を確認できるものは残っていませんでした。

天空の駅、殿賀駅。ここはキレイに整備され、メモリアルとして残されていました。鉄路にも歩行者用の階段が作られ、ホームや待合室のベンチにも腰掛けることができます。おそらく、地元の方の散歩のコースになっているのでしょう。ホウキやチリ取りも置いてありましたので、定期的に清掃されていることがわかります。コンビニで買ってきた弁当やコーヒーで一息つきたくなるような、美しい駅でした。

続く木坂駅もまさに天空の駅。国道から天をめざす階段が続きます。

ホームや待合室は入ることができます。国道から続く階段は、今でもそのまま駅の上に広がる民家へ続く道として利用されています。この雰囲気、なんとなくラピュタみたいだと思いました。「天空の駅のラピュタ」と名付けたい!

そして加計駅。廃止された中では一番大きなターミナル駅だった。駅があった場所は広い駐車場になり、広場の真ん中にホームがメモリアルとして残されています。車庫にはキハ28が動態保存されていて、年に2回ある町のお祭りの日に合わせてエンジンに火が入り、体験乗車イベントも行われます。可部線廃線跡を訪ねる旅、まだまだ続きます。(つづく)

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