初めての海外ツーリング日記~オーストラリア(その3)
渡れなかった川は2日間待つと水が少なくなり、なんとか渡れました。気を取り直してライディング再開。やがて、ロードハウスを知らせる看板が見える。めちゃくちゃ嬉しい瞬間。
その名も「ピンク・ロードハウス」。砂漠の中にピンクのペンキでテカテカに装飾されたカフェ・レストラン。手作り感満載。まさにオアシス。人のぬくもりを感じます。アボリジニたちが話しかけてきた。何を言ってるか全然聞き取れなかったけど、人間のいることがとにかく嬉しかった。作りたてのホットドッグも涙が出るくらい美味しかった。
このロードハウスは今でもそのまま残っています。この写真は3年前に道祖神のシンプソン砂漠ツアーで立ち寄ったときのもの。建物のカタチはそのままで、もっとド派手になっていました。店のスタッフに「25年前にも来たことがある」と言ったら驚いてた。
「Yes, We got much more PINK! HaHaHa~」と誇らしげに言ってくれました。確かに(笑)
僕にとってはエアーズロックよりずっと思い出深い、砂漠の中の一軒家。ガソリンスタンドもあるし、裏はキャンプ場にもなっています。
ここからは快走。雨が降れば地獄の道ですが、晴れていればオフロード好きには天国。時速100kmで延々と走れるダートロードなんて、日本では絶対体験できません。
久しぶりに舗装路に出ました!オーストラリアの真ん中を縦断するスチュアート・ハイウェイ。左に行くと映画「マッド・マックス」の舞台にもなったクーバー・ペディ。右はゴール地点のアリススプリングス。そしてエアーズロックの文字。今ではこの看板は「Uluru(Aters Rock)」になっています。この旅も終わりが近づいてきました。
当時、使った地図。真ん中に「シンプソン砂漠」がありますが、ここは本当に砂丘が連続する砂の砂漠で、荷物フル満載のセローではとても越えられません。砂漠を南に迂回する道を今回、走りました。200kmに1回くらいはロードハウスがありましたが、唯一1カ所、300kmを越える無給油区間があり、10リットルのポリタンを積んで走りました。ちなみに、上の地図では真ん中に大きな湖が描かれていますが、実際は水なんてなく塩湖です。無数の川も通常は水がありません。今回はたっぷり水がありましたが・・・(^_^;)
遠くにテーブルマウンテンみないなのが見えてきました。マウント・コナーです。この先にエアーズロックが待ってます。
(つづく)