台湾 八田與一ゆかりの地と関子嶺温泉ツーリング4日間 添乗レポ(その2)
台南駅前のレンタルバイク店でスクーターを受け取り、いよいよツーリング開始。台湾のバイクツアーはサポートカーを付けていません。大きなスーツケースは出発点のホテルに預けておき、ツーリング期間の1泊2日分の着替えとカッパだけをシート下のメットインスペースに入れておけば、ほぼ手ぶらでツーリングできます。
まず向かったのは台南市郊外にある「国立台湾歴史博物館」。一般の観光で皆様がよく訪れる台北の故宮博物院は蒋介石が大陸中国から持ってきた物品のコレクションホールであって「台湾」ではありません。台湾を知るために1番お勧めしたいと言っても過言ではない博物館は台南にあります。
実物大の模型と映像で、ざっと流して巡るだけでも、台湾の歴史がわかるように展示されています。
台湾の小中学生の社会見学グループもたくさんいました。日本人の観光客グループを見かけることはなかなかありません。
スペインが来てオランダが来て中国(清)が来て、やがて日本となっていきます。日本が台湾を占領していたということは歴史で学びましたが、教科書ではよくイメージが掴めませんでした。ここでは台湾が日本だったときの様子もよくわかるようになっています。
そして第二次世界大戦となり、日本であった台湾も米英の攻撃を受けるようになり、台湾からも出兵していくようになります。
戦後、日本が撤退して代わりに中国が入ってくるときの動画も並べて展示。人々の表情も見ることができ、貴重な資料です。
お昼ご飯は新化老街へ。ここは築100年超えのバロック建築が立ち並んでいます。この町も日本統治時代に建設されましたが、当時の時代背景で西洋建築が採用されたそうです。
旧市役所だそうです。今では台湾料理のレストランになっています。
ガイドさんお勧めの店で 魯肉飯(ルーローハン)と牛肉湯(ニューロータン)の専門店でランチ。 魯肉飯は食べ放題!牛肉湯は台南の名物料理です。
そして次の目的地へ。途中、面白い建物の警察署がありました。ガイドさんが突然止まったので驚きました。警察署の前で記念写真なんか撮ってて大丈夫なのか?と心配になりましたが、けっこう平気みたいです。
続いてやってきたのは烏山頭ダム。台湾で一番尊敬されている日本人、八田與一技師が作ったダムです。長年、台南を含む嘉南平野は雨が少なく、海に近いため塩害も多く、農業に適さない土地でしたが、八田與一がこのダムと用水路「 嘉南大圳 」を建設しました。 嘉南平野一帯に網の目のように張り巡らされた水路は勾配率1%に緻密に計算されていて、流れが澱む心配もないそうです。これが完成したことにより、不毛の大地が豊かな田園風景に変貌しました。
八田與一の銅像です。お供え物がたくさんありました。通常、偉人の像というものは堂々とした姿勢で立っているものですが、この姿は「工事の合間に山の斜面に腰を下ろして、ダム建設現場の様子を眺めているの図」だそうです。この銅像もたくさんの歴史を歩んでいます。戦争が始まるとお寺の鐘や家庭の鍋と同じように軍に供出されそうになったため、村人が隠したそうです。さらに戦後、蒋介石率いる中華民国が入ってくると日本のものが徹底して破壊されましたが、そのときも地元の村人によって隠されて守られ、1981年、ようやく現在の場所に戻されました。
そして今もダムを眺め続けています。ツアー参加者たちも同じポーズで。
八田與一の旧宅も見ることができます。中は畳になっていて、日本の家そのものでした。
桜も少し咲いてました。
お決まりのパンクです。バイク店はそこら中にあるので、心配無用。
本日の宿は関子嶺温泉。もっと新しくて綺麗なホテルもあるのですが、そこは貴重な日本時代に作られた老舗旅館でしょ!というわけで大正ロマンあふれる関子嶺大旅社へ。
夕食前に温泉!と思ってたら、ビールになってしまいました。この雰囲気、いい感じです。
夕食は徒歩1分の食堂へ。
夕食後の散策。やわらかい光がホッコリします。周辺には温泉ホテルが数軒あります。
食後、やっと温泉です。関子嶺温泉は泥温泉。各部屋の風呂が温泉になっていて、水道からセメントが混じったような色の温泉が出ます。個室風呂ですので、ゆっくり楽しめました。湯の匂いもいい感じ。
台湾ツーリング、まだまだ続きます。(つづく)