夏休みの海外ツーリング~アメリカ in 1995

夏休みの海外ツーリング~アメリカ in 1995

学生時代の若さあふれる海外ツーリング

前回のオーストラリア。「死ぬまでに一度はオーストラリアの砂漠を走りたい!」と思って帰国したときには既に「次はアメリカを走りたい」と思っていた。全然、「一生に一度の海外ツーリング」ではなく、まさにあれが人生の再スタートみたいなものでした。

当時はまだ学生。夏休みの前半は朝から深夜までバイトしまくって資金を稼ぎ、夏休み後半、全財産を握りしめて出発。初めてのアメリカはロサンゼルスに降り立ちました。リトル・トーキョーの安宿に飛び込み、そこから歩いてすぐの場所でバイクをレンタル。すでに大型免許は持ってましたが、ハーレーは高いので「一番安いバイクを」とリクエストして受け取ったバイクはSUZUKIのGS500。

荷物はズタ袋みたいなバッグに詰め、ゴムロープとネットでタンデムシートに縛り付ける。荷物の積み方が学生チック。(今も私はこんなもんですが)TシャツにGパン、スニーカーで走ってましたが、これが普通と思ってました。ラッキーストライクのシャツは、ケビンシュワンツがゼッケン1を取ったときのデザイン。そんな時代です。

ロサンゼルスを出発し、インターステート・ハイウェイを1時間も走ればモハベ砂漠。今回、ラスベガスは素通りして、ザイオン国立方面へ。

出発前は国立公園の美しい風景を楽しみにしていましたが、バイクで走ると、そんな公園内の写真みたいな風景よりも、このアメリカの荒々しい地形に感動しました。アメリカの西部と言えばグランドキャニオンとかが有名ですが、そんな名前の知れた場所ではなく、普通の道が全部グランドキャニオン級!とでも言いたくなるような感じ。映画の主人公になった気分。だから、ついつい・・・

こんな恥ずかしい写真を自動シャッターで撮ってみたり。それにしても荷物の積み方がキチャナイ!

お金がなかったので、宿泊はほぼ全部キャンプです。アメリカの地方都市は、町の中にホテル、町の外側に安いモーテル、さらに外側にキャンプ場がありました。昼はマクドナルド、夜はインスタントラーメン。こんな旅でも十分幸せでした。(つづく)