自転車世界一周の旅日記(その19)自転車と高速道路

ギリシャでは各地でいろいろ奢ってもらった。パーキングに止まっていたキッチンカーでホットドッグを買ったらタダにしてくれた。雑貨店でビールを買ってお金を払おうとしたらタダにしてくれた。畑の前でパラソル立ててメロン売ってる親父はメロン1個丸ごとくれた。これだけ親切にされるとその国が好きになってしまうのは当たり前だ。すっかりギリシャが気に入った。これまでのヨーロッパでは自転車で走ってても特に自分は注目されなかったけど、ギリシャではやたら走行中に人に声をかけられ、「まあまあ、お茶でも飲んでいきんさい」という感じで引き留められることも多々あった。

夕方、寝床を探す頃、まるでキャンプ場のような湖畔の広場があった。ペッピーノ一座のようなジプシーの集団もちょくちょく見かけた。観光地にいるようなジプシーは顔つきや目つきが鋭く、物乞いされることも多かったので、どちらかというと警戒していたけど、田舎で見かけるジプシーの家族には、なんだかほのぼのとした空気があった。自転車旅とバスや鉄道のバックパッカー旅では、見える物や旅で感じたその国の印象もかなり変わるんだろうな、と思った。(でも実際にテントを張ったのは安全を考えて彼らから見えない場所にした)

イラストの道路標識「△l○△l△」は「この先料金所」と書いてあるらしい。まるで記号みたいな文字がたまんない。国道を走っていると、自然と高速道路や有料の自動車専用道になることが多い。困るのは、他に並行する一般道がないことだった。仕方ないので、自転車で高速道路を走ったことが何回もあったけど、今回もこのパターン。ほとんどの場合、高速は無料でゲートがないので、自転車も普通に入れる。そして、ときどき警察に捕まった。フランスで高速道路を走ってると、白バイに見つかって怒られた。出口まで誘導され、強制的に高速から降ろされた。罰金はなかった。スペインで高速を走ってたときもパトカーに見つかったが、ポリスたちは手を振って笑いながら去っていった。警察の対応でも国民性があるような気がして面白かった。ギリシャでは料金所があったけど、普通車と同じ料金を払えば何も言わずに通してくれた。高速代はタダにはならなかった。

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