イエタビ・モロッコ~自宅でカスバ街道ツーリング気分に

イエタビ・モロッコ~自宅でカスバ街道ツーリング気分に

マラケシュでバイクを受け取り、いよいよツーリングスタートです。モロッコの町の入り口には、ときどきこのようなゲートがあり、気分を盛り上げてくれます。

今回のルートはオンロードがメインです。でも、オフの道があるところはなるべくオフロードを。観光バスが走るような幹線道路は避け、なるべく田舎道を走ってもらうように設定しました。モロッコのカスバ街道は欧米旅行者にも人気で、大型バスがけっこう走ってるので、できるだけマイナーな道を選んで走ります。

アトラス山脈を越えてカスバ街道へ

アトラス山脈を越えて、まず目に入ってくるのは世界遺産アイト・ベン・ハッドゥ。「グラディエーター」など数々の映画のロケ地で使われています。このような日干し煉瓦で作られた城塞を「カスバ」と呼び、アトラス山脈を越えて東に延びる道にはこのようなカスバが点在し、「カスバ街道」と呼ばれています。

そしてオフロード区間へ!絶景の峠越えが続きます。ワルザザート、アグデスを越え、ドラア谷に沿って南下。

モロッコ料理といえばタジン

お昼ご飯は街道沿いのドライブインへ。タジン鍋がスタンバイした状態で並んでいます。

タジンは蓋を開ける瞬間が楽しみです。中身はどんなのだろ・・?いろんなバージョンがあります。

小腹がすいたときには、路上のサンドイッチ屋台もいいですね。モロッコのパンは丸いアラビアパンで「ホブス」と呼ばれています。サンドイッチ店では卵やイワシの缶詰を詰めることが多いですが、タジンなど普通のモロッコ料理にもよく付け合わせとして出てきます。

ドライブインのないような砂漠エリアでは、遊牧民のテントで休憩させてもらうこともあります。きっと、甘いミントティーを出してくれますので、ぜひチャレンジしてみてください。

そしてサハラ砂漠の入り口へ

ワイルドな岩山と太古から続く地層の景色が続き、次第に砂漠っぽくなっていきます。路面はフラットダートで走りやすいです。

モロッコでサハラ砂漠といえばメルズーカに行くのが一般的です。そこはいわゆる「砂丘」が連なっていて、いかにも私たちが想像する砂漠の風景が広がっていて、今では普通にパッケージツアーで砂丘まで行くことができます。ただ、それゆえに観光地化されすぎている、ともいえます。今回、我々はもうひとつのサハラの入り口、マアミドを目指します。こちらは「どこまでも続く砂丘」は見えませんが、観光客がほとんどいませんのでのんびりできます。

サハラの入り口、ザゴラ

ドアラ川沿いの道路には、オアシスの村が点々としています。サハラの入り口の村ザゴラでは、水曜日と日曜日に市場が開かれています。

そして最果ての地、マアミドに到着しました!ここはパリ・ダカが開催されていた頃はベース基地にもなった砂漠のオアシスです。今夜はここでキャンプです。6月のツアーではここでお客様の誕生日を迎えられるように設定していました。ガイドはスペシャルな夜を用意するぜ!とはりきってくれてたのですが、残念です・・。

砂漠のキャンプでの楽しみはなんといっても星空。来年、リベンジできるといいな・・。

そして旅の後半。マラケシュに向けて北上します。来た時とは違うルート、少々マニアックなルートでマラケシュに向かいます。

最終日はマラケシュのフナ広場で打ち上げです。屋台料理のハシゴをお楽しみください!

ところで、6月のモロッコは大変暑いです。アトラス山脈から南の砂漠エリアは、通常ツアーは行われないところ、少々無理やり設定してもらいました。きっと灼熱・青春の熱血ツアーになっていたと思います。

マラケシュからカサブランカへ。そしてエミレーツ航空で日常の世界へと戻ります。

いかがでしたでしょうか?家にいながらモロッコツーリングの気分を味わっていただけましたでしょうか?

お送りしておりますこの写真が美しく皆様の夢に溶け込んでいきますように。バルコムツアーがお送りした「イエタビモロッコ」。バーチャルツアーのお供をいたしました添乗員はわたくし、吉岡健一でした。