ステイホームでも海外ツーリング気分なGWを!

ステイホームでも海外ツーリング気分なGWを!

GWに突入しました。が、今年もステイホームなGWが呼びかけられてます。そんなときは、たまには読書なんていかがでしょう?

私、吉岡にとっての衝撃の一冊はコレでした。今なお雑誌「OUTRIDER」に連載ページをもつ寺崎勉氏の処女作。この本に出会ったのは私が受験を控えた高校生の頃。まだバイクに乗りたいとは全然思ってなかった、むしろ「バイクに乗る奴は不良」というイメージさえ持ってました(笑)

実際、それまでバイクとは不良っぽい友達に限って乗っていて、学校ではもちろん禁止されていて、テレビドラマでも暴走族とか悪いイメージとして扱われてたので・・・。そんな僕に「バイクとは旅をする相棒」であり「テントなどの家財道具一式をバイクに積んで、長い旅に出る」というスタイルは、バリバリの受験生にとっては刺激がありました。

大学(島根大学)に入ると、バイクか車かなければ生活できない!というような田舎だったので、自然とバイクに乗るようになりました。日常の生活道具としてのバイクでしたが、当然、旅に出ることを考えます。当時のバイク雑誌では海外ツーリング特集があり、お金持ちの人でなくても、バイト代で1カ月くらいの海外ツーリングは可能ということを知り、オーストラリアやアメリカに出発したのは前回までのブログで書いた通りです。そのうち欲がでてきて「いつか世界一周」という夢が出てきました。いくらなんでも世界一周は無理だろ!とも思ってましたが、賀曽利さんのこの本が出たときには「自分でもできるかも」と夢までの距離を縮めてくれました。そして、大学ノートにびっしりと手書きで計画書を作る日々が始まりました。

今では何でもネットで調べられますが、当時はまだインターネットがありません。でも、こんなマニュアル本も頻繁に出版され、見つけては購入して隅々まで、本当に隅々まで読んでました。そのうち、現実が見えてきて、バイクを大陸から大陸に運ぶにはとても大変だ、ということがわかり、ほんの手荷物として運べる自転車のほうが自由な旅ができる気がして、自転車世界一周へと計画を切り替えました。

故・戸井十月さんの本も良く読みました。この方は小説家のため、文体がとてもカッコよく、かなりその気にさせてくれました。アフリカの情報も少なく、「アフリカ大陸なんてどこを走ればいいんだろ?」と思っていたろころでこの本に出会い、この本で旅したルートをほぼそのまま自分でも走りました。

最後に紹介するのはコレ。プロの作家ではなく、普通のフリーターやサラリーマンが海外ツーリングを夢見て旅に出た人たちの記録集。編集はWTN-J(Would Touring Network Japan、通称ワッツ―)。この本は絶版ではなく、今でも絶賛発売中。まだ海外ツーリングは遠い夢という方にとって、きっと海外ツーリングの扉を開く鍵になると思います。

WTN-Jのサイトはこちらから。https://www.wtn.jp/

ステイホームでも精神は地平線に向かって走っているような、なんか「キリン」に出てきそうなセリフですが(笑)

楽しいGWをお過ごしください!