自転車世界一周の旅日記(その14)スペインGP観戦記

憧れのロードレース世界選手権、スペインGPを見た!

アンダルシアのへレスでMotoGPを見た。正確にはWGP500。まだ2サイクル500ccの時代で、当時のディフェンディング・チャンピオンはスペイン人のクリビーレ。レプソルカラーのNSRに乗っていた。日本にいるとき、レプソルってなんだろ?と思っていたが、スペインのオイルメーカーだった。自転車で走っているとレプソルのガソリンスタンドをよく見かけた。

サーキットまで自転車で行ったわけではなく、セビリア滞在中に電車でへレスまで行った。駅からサーキットまでは、居合わせた人とタクシーをシェアした。行きはよかったが、帰りが困った。タクシーは捕まらず、バスもない。駅まで約10km、歩くしかなかった。でも、民族大移動のように人の群れが駅に向かって歩いていたので道に迷うことはない。そのときのレースの内容はあまり覚えていない。今でもはっきり覚えているのは、バイクで見に来た観客がすごかったこと。

まず、へレスの町が滅茶苦茶だった。町の中の公道でウイリーする奴、マックスターンやってる奴、それを取り囲んで大騒ぎしているギャラリー。皆、ビールやワインのボトルを昼間から握りしめている。白バイがサイレン鳴らしてやってくると、本気で逃げていく。そしてまた喜ぶギャラリー。コントをやってるのかと思うような乱痴気騒ぎ。町の中、どこにいてもバイクの爆音が聞こえた。

へレスサーキットは世界を代表するサーキットだが、当時は舗装された駐車場はほんの一部。あとは「ただの平地、草ボーボーの荒れ地」が広大な駐輪場になっていた。しかも、ほとんどのバイクがレーサーレプリカやスーパースポーツ。GSX-R1100やR-1などが畑みたいな荒れ地に停めてあり、そこから草ボーボーののり面を駆け上がって道路まで上がってくる。上手い。泥だらけのアンダーカウルは彼らの勲章か?オフロードバイクなら簡単だが、レーサーレプリカみたいなバイクでいとも簡単に田んぼからヴォン、ブォン!と這い上がって来るバイクの集団は、映画を見ているみたいだった。

さらに。へレスの町へ向かう道中、ずっとバイクの群れが道路を駆け抜けていた。サーキットからへレスの町まで約10km、徒歩で2時間。その間、歩いてる僕の横をずっとバイクの群れが、途切れることなく爆音たてて追い抜いて行く。壮大な光景だった。いったい、何万台のバイクが集まっていたのだろう?日本でもその昔、8耐ブームの頃には鈴鹿がすごかったと聞くが、こんな風景は見たことがなかった。ヨーロッパのバイク文化とはかくもすごいのか!レースそのものより、ずっとアツイものを感じたスペイン・グランプリだった。

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